仮想通貨のAugur/オーガー(REP)とはどういうものなのか特徴をわかりやすく解説していきたいと思います。
Augur(REP)とはブロックチェーンを利用した分散型の予測市場プラットフォームの構築を目的とした仮想通貨で、2018年時点ですでに稼働しています。
分散型というのはデータを世界に分散させてセキュリティを強くしているわけですが、予測市場プラットフォームってなんぞやって人が多いと思います。
これは簡単に説明するとブックメーカーなどのギャンブルと同じものです。
例えばブックメーカーではワールドカップでどの国が優勝するかなどが賭けの対象となっており、誰でも気軽に参加できるようになっています。
ブックメーカーはユーザーがお金を払うことで未来を予測し、その予測があっていれば配当を得ることができるようになっています。
ちなみにブックメーカーでは予測が当ているかどうかは運営元(胴元)が決定することになっています。
一方、Augur/オーガーでは以下のことを行えるようになっています。
- 誰でも賭け事を作れる
- 誰でも賭けに参加できる
- 結果を分散的に判断する
- 配当を自動的に実現させる
現時点でオーガーでは賭けごとの種類としてバイナリー(yes / no)、マルチチョイス、スカラーの3種類から選べるようになっています。
例えば私がオーガーのプラットフォーム上に「ワールドカップで優勝するのは日本」という賭けの対象を作ったとします。
これはバイナリーに相当し、ユーザーは(yes / no)で参加することになります。
この時の結果はオーガーを所有しているレポーターと呼ばれる役割の人間が認証作業を行うことになります。
基本的にレポーターは合っているか合っていないかを照合するだけとなっており、間違った答えを送ると所有しているREPを罰金として支払わなければならず、正しい答えを送るとREPを報酬として受け取れるため公平性を保つことができるようになっています。
このレポーターは基本的にはREPを所有している人間の中からランダムで選ばれるようになっているようです。
マルチチョイスの場合は条件が「ワールドカップで優勝するのはどこか」と言ったように答えが複数ある問題になっており、スカラーの場合は答えが一定の範囲内に結果が収まるかどうかという問題となっています。
Augur/オーガーは保険業界に革命を起こす可能性を秘めている
上記で説明したようにオーガーは未来予測のためのプラットフォームなのですが、一見関係のないように思える保険業かに革命をもたらすかも知れないといわれています。
一般的に保険の仕組みというのは以下のようになっています。
- 一定の周期で保険料を払い続けることで保険のシステム参加する
- 決められた期間内に病気にならなかった場合は保険料は返らない
- 病気などにかかった際に、医者などが結果の判断を行う
- 結果が正しいと保険会社に判断されれば保険金が支払われる
これをAugur/オーガーに置きかえると以下のようになります。
- 自らが近く病気にかかると予想し、掛け金を払い参加し続ける
- イベントの期間内に健康であれば賭け金は没収される
- 病気にかかった際に、医者などが結果の判断を行う
- 医者をレポーターとし、結果が正しいと判断されれば、配当金が支払われる
このように保険のシステムとAugur/オーガーには共通点が多く、ブロックチェーンを利用しているためセキュリティも強固なため将来的にとってかわるのではないかと言われているわけです。
しかしながら日本では賭博行為が禁止されており、賭け事を取り扱うAugur/オーガーは国ごとの法律に従ってサービスが展開されます。
つまり日本では完全アウトではありませんがかなりグレーな感じになっているため、今後規制ができてどのように判断されるかが注目されているというわけです。
Augur/オーガー(REP)の時価総額
REPの時価総額ランキングは以下の通りです。
この記事を書いているときは時価総額ランキング46位で1REPあたり5408円となっていました。
この日はビットコインなどの主要通貨は軒並み下落していたのですが、Augur/オーガーは大きく値上がりしていました。
ビットコインの影響を受けにくいというのは投資する側としてはありがたいですね。
Augur/オーガー(REP)のチャートと今後の将来性は?
REPの全期間の価格チャートは以下のようになっていました。
これを見るとこの1カ月は順調に価格が上がってきていますね。
仮想通貨全体の値上がりもあると思いますが、ビットコインが値下がりしていた時でも上がっていたのでワールドカップが近づいてきたことやテニスの4大大会などが近づいてきたことも背景にあるかもしれませんね。
Augur/オーガー(REP)が購入できる取引所は?
日本の取引所だとコインチェックが取り扱っていますが、まだ抵抗のある方も多いと思いますので、その場合は海外の取引所を利用することになります。
海外の取引所だと『Bittrex』『Poloniex』『Kraken』当たりでよく取引されているのですが、Bittrexは新規登録ができない期間が続いており、Krakenは日本での取引を停止する予定となっています。
Poloniexは口座を作るのにパスポートとWebカメラ付きパソコンが必要で持っていないという方も多いですね。
手軽に口座を作れてユーザーも多いところだと後は『Liqui』あたりがありますね。
私も利用している取引所なのでに興味のある方は利用してみてください。