仮想通貨のNEM/ネム(XEM)とはどういうものなのか特徴をわかりやすく解説していきたいと思います。
NEMはNew Economy Movementの略称で、新たな経済圏をつくることを目的として作られたプラットフォーム型の仮想通貨になります。
プラットフォーム型でわかりやすいのはイーサリアムだと思いますが、NEMにはこうなりたいという明確な目標がないことでも有名です。
日本人にとってはコインチェックの流出事件であまりいい印象を持っていないかもしれませんが、あれはNEM自体がハッキングされたわけではなく、管理体制に問題があったことから起こった事件なので通貨自体に不安を抱く必要はありません。
NEMには以下のような特徴があります。
- ハーベストという認証システム
- 送金にはメッセージが必要
- ネームスペースとモザイク
ハーベストという認証システム
ビットコインではマイニング(発掘)という作業によって認証作業が行われ、マイナーは新たな通貨を取得することができるようになっています。
一方、NEMではすでにすべての通貨が発行されており新たな通貨を発行することができないようになっています。
NEMではマイニングに代わるハーベスティングいう作業があり、これを行うことで認証が行われ、ハーベストに参加すると送金した人が支払った手数料から報酬をもらうことができるようになっています。
ハーベスティングは10,000XEM持っていればだれでも参加することができ、ハーベストに成功するかどうかはこれまでにどのくらいNEMの取引を行ったかなども反映されるようになっています。
送金にはメッセージが必要
NEMの送金にはメッセージというものが必要になるのですが、これは自分でメッセージをつけるという意味ではなく誰から送られてきた方を認識するためのタグのような役割となっています。
上がメッセージでしたがアドレスになりますね。
これがないと受け取った側が誰のNEMなのかを判断できなくなるので送金の際には必ず必要になります。
ネームスペースとモザイク
NEMにはネームスペースとサブスペース、更にモザイクという独自の仕組みがあります。
ユーザーはNEMのネットワーク上にネームスペースを作成することができ、それに合わせてサブスペースも作ることができます。
Webサイトを作ったことがある方ならイメージしやすいと思いますが、サイトを作るためにはドメイン(このサイトならbacacounty.net)というものが必要になりますよね。
このドメインの部分がネームスペースに相当します。
ネームスペースの作成は1年間100XEMで行うことができます。
2018年4月27日時点の価格だとだいたい1年間で4000円ぐらいということになるのでドメインと比較するとちょっと高いですね。
ユーザーはこのネームスペースを使ってアプリなどを製作することができるというわけです。
またネームスペースを作ると独自トークンを発行できるようになります。
例えばこれらの仕組みを利用してユーザーはNEMのプラットフォーム上でICOなどもできたりするわけです。
最近ではブロックチェーンを利用したゲームが増えてきているので、そのうちNEMを利用したものも出てくるでしょうね。
NEM(XEM)の時価総額
XEMの時価総額ランキングは以下の通りです。
この記事を書いているときは時価総額ランキング14位で1XEMあたり44円となっていました。
最も高値を付けた時は1XEM当たり200円近くまで高騰していたのでこれからかなり期待ができると思います。
NEM(XEM)のチャートと今後の将来性は?
XEMの全期間の価格チャートは以下のようになっていました。
公開されたのは2015年の4月ごろだったのですが、当初は1XEM当たり0.2円ぐらいで取引が行われていました。
2016年7月にZaifに上場してから少し値が上がりましたがそれでも1円を超えることはなかったのですが、仮想通貨全体が高騰し始めると一気に価格が上がりました。
2017年11月にはmijinでのカタパルトのテストが行われ、これが実装されるとトランザクションの処理速度が4000倍にもなるといわれています。
NEMは今後も期待できるアルトコインの一つなので、将来性を考えると今(2018年4月時点)保有しておいても損はない通貨だと思いますよ。
NEM(XEM)が購入できる取引所は?
NEMの市場を見てみると最も取引されているのは日本のZaifでした。
海外の取引所ではBinanceと言ったところですかね。
Zaifは日本の取引所の中では手数料が安く設定されているので非常にお勧めです。
海外の取引所ならBinanceの手数料が安いのでどちらかを利用するといいと思いますよ。