ETHの標準規格【ERC20】【ERC223】【ERC721】の違い

イーサリアム(ETH)の標準規格である【ERC20】【ERC223】【ERC721】の違いをわかりやすく解説しています。

イーサリアムはDappsプラットフォームとしてよく知られており、数多くの仮想通貨がこのプラットフォームを使って新たにプロジェクトをスタートさせています。

その際イーサリアムが定めた統一規格であるEthereum Request for Commentsというものを利用することになっています。

ERCとはこの頭文字をとったもので、20とはそれの20番目に決められた規格という意味です。

現在最も利用されているのがERC20という規格で、先日の報告によればイーサリアムの時価総額に占める“全ての”ERC20トークンの割合は、8月の40%から10月に61%に上昇したとされています。

ERC20

発行する際にトークン発行枚数や名称、小数点以下の桁数の設定などと設定項目が比較的少なくシンプルに設計されていることが特徴となっています。

ERC20に対応したウォレットも複数開発されており、ERC20同士だと送金規格が同じであるため簡単にやり取りすることができます。

そのため新規で行われるプロジェクトもERC20を利用するケースが多くなっています。

ERC223

ERC20を改良した規格で、送金時の手数料の削減や送金時アドレスが存在しない場合の払い戻し機能(tokenfallback)が追加されています。

送金ミスによるトークンの損失はこれまでに3億円を超えるといわれており、ビットコインにおいても同じ問題が発生しています。

間違ったアドレスに送信した際に戻ってくる機能が付いていればこの問題を解決することができるのは誰でもわかることですが、まだこの規格を採用したプロジェクトが少ないことからいまいち普及していないのが現状です。

ERC721

ERC721はNFT(Non-Fungible Token)という「代替不可能なトークン」というものを作る時用の規格として定義されました。

有名どころではCryptoKittiesやDecentralandなどのDAppsゲームに採用されています。

代替不可能なトークンというのはそのプラットフォーム内でのみ価値を持つものであり、CryptoKittiesではゲーム内で育てた猫がそれに該当します。

このように同じイーサリアムのトークンでも規格が違えば特徴や用途も異なってきます。

今後ERC20に変わりどの規格が頭角を現すかはわかりませんので動向は常にチェックしておくようにしましょうね。

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