仮想通貨のEther Zero(ETZ)とはどういうものなのか特徴をわかりやすく解説していきたいと思います。
Ether Zero(ETZ)とは名前からもわかるように2018年1月19日にイーサリアムからハードフォークした仮想通貨です。
ハードフォークとは運営やコミュニティの意見が対立することによって内部分裂が起こり1つの通貨が2つに分裂してしまう現象です(厳密には少し違いますが)。
今回のハードフォークでは以下の問題について対立が起こったようです。
- トランザクション手数料の負担が大きい
- 秒間処理速度が遅い
- 取引の完了するまで待たなければならない
これらの問題はしばしばDapps開発者にとっての障壁となってきました。
そこでEther Zeroでは開発者により良い環境を提供するために以下のような特徴を取り入れています。
Two layer network system
Ether ZeroではPOW consensus layerとマスターノードによるThe arbitration layerの二つに分かれています。これによってより安定したネットワーク環境を提供しています。
Masternode system
ブロックの承認を行うためにマスターノードという特別な承認者をたてており、マスターノードは報酬と引き換えにネットワークの安定的な継続を提供します。
Autonomous community governance system
プロジェクトの方針はコミュニティにより投票が行われ決定されます。
0 TX fee
取引手数料を無料にすることで開発者がより開発しやすい環境を提供しています。
Instant Payments
取引の際に即座に入金・出金ができるようになっています。
High scalability
イーサリアムが1秒間に15件のトランザクション処理(今後のアップデートで100万件に達する予定)なのに対してEther Zeroでは1秒間に1万件を超える処理を実現しています。
ちなみに他のプロジェクトとEther Zeroには以下のような違いがありますので参考にしてください。
Ether Zero(ETZ)の時価総額
ETZの時価総額ランキングは以下の通りです。
この記事を書いているときは時価総額ランキング1611位で1ETZあたり24.01円となっていました。
2018年の6月に公開されたばかりでまだ発行数が定まっていないようです。
発行上限枚数が194,000,000ETZという点を考えても現時点ではそこまで順位は高くなさそうですね。
Ether Zero(ETZ)のチャートと今後の将来性は?
ETZの全期間の価格チャートは以下のようになっていました。
発行当初は50円以上の値が付いていましたが、仮想通貨の地合いが悪いこともあり8円ぐらいまで下がりました。
しかし最近になって取引高が急増しており、それに伴って価格も上昇に転じています。
ロードマップを見るとすでにメインネットは公開されており、専用のウォレットも配布されています。
マスターノードやトランザクション処理に関しては今後のアップデートで随時追加されていくようです。
イーサリアムよりもDappsが作りやすい環境となるともしかしたらこちらで新たにプロジェクトを始めるところも増えてくるかもしれませんね。
取りあえず下地はできているようなので今後の成長に期待ですね。
Ether Zero(ETZ)が購入できる取引所は?
現時点ではほぼすべてがDigiFinexで取引されています。
DigiFinexは2017年にシンガポールに設立された新興の取引所ですが、すでに取引高で15位にランクインしています。
今後の成長も期待できる取引所であるためまだ口座を持っていない方はこの機会に作っておくといいでしょう。