仮想通貨のStellar/ステラ(XLM)とはどういうものなのか特徴をわかりやすく解説していきたいと思います。
Stellar(ステラ)は2014年7月にリップルの創業者でもあるジェド・マケレーブ氏を中心に開発された仮想通貨で、基本的な仕組みはリップルと同じ物になっています。
Stellarの通貨単位は以前はSTRだったのですが2015年のアップグレードによりXML(ルーメン、Lumens)に変更されました。
Stellarsにはリップルと同じように以下のような特徴があります。
- 送金スピードが早い
- 送金手数料が安い
- ブリッジ通貨としての機能
Ripple(XRP)とStellar(XLM)の違い
開発目的
リップルに関しては上記のページを見てもらえばわかりますが、リップルは主に金融機関や企業同士の送金を目的に作られています。
一方でStellarは個人間での決済・送金サービスを対象に開発されています。
例えば既存の金融機関を通して外国にいる知人や親族に送金する場合は1日から2日かかり、手数料も4000円程度かかってしまいます。
しかしStellarのネットワークを利用すれば送金は数秒で終わり手数料も数百円(Stellarの送金のみなら0.00001XLM=0.0005円程度)で済みます。
発行枚数
リップルは1000億枚が発行上限で、既に全額発行済みとなっており、更にロックアップやバーンなども行われています。
一方でStellarは初期の発行枚数が1000億枚発行で、更に毎年1%ずつ増えていく仕組みとなっています。
これは一定量の枚数を市場に流通させることにより急激な価格高騰を抑えるためです。
価格を安定させるための施策
先ほどの毎年1%ずつ発行量が増えていくというのに加えてStellarは5%しかステラ社に保有されていない(リップルは60%以上)ため開発元による価格操作ができないようになっています。
またビットコインでは中国での利用開始や規制が価格に大きな影響を与えたため、Stellarの利用にはFacebookでの認証が必要になっています。
中国ではFacebookが禁止となっているため必然的に中国の介入による価格の影響を受けないようになっています。
分散型取引所(DEX)の実装
2018年2月にStellar Lumens(XLM)の分散型取引所であるStellarportが実装されました。
Stellarportを利用する際は専用のWebウォレットを作成してそこから取引をするようになります。
そのWebウォレットもStellarportから利用できるようになっています。
StellarにはStellarportとは別にStellarTermという別の分散型取引所もあるようで、そこでは1日に約50BTC相当の取引が行われています。
今後はどちらが主流になるのかはわかりませんが、Stellarportの方が使い勝手がいいためこちらが主流になっていく可能性は高いです。
Stellar(XLM)の時価総額
XLMの時価総額ランキングは以下の通りです。
この記事を書いているときは時価総額ランキング8位で1XLMあたり44円となっていました。
Stellarはリップルと同じく決済に革命をもたらす仮想通貨であり、現時点ですでに個人間の送金に利用できるため今後の成長が楽しみですね。
Stellar(XLM)のチャートと今後の将来性は?
XLMの全期間の価格チャートは以下のようになっていました。
Stellar(XLM)は実装当初は0.2円程度でしたが2017年4月にフランスの送金業者TEMPOがステラのプラットフォームを利用することを発表した際に約30倍高騰し、2018年1月にステラとIBMの提携が発表されると仮想通貨全体の高騰も相まって100円近くまで高騰しました。
最近はビットコイン(リップル)の影響を大きく受けて同じように変動していますね。
Stellarはリップルと同じく非常に優れたプラットフォームでもありますし、将来性は十分にあると思います。
ただし価格を安定させる仕組みが組み込まれているためどこまで高騰するかはわかりません。
リップルと大きく連動しているためリップルが高騰すればStellarも同じように高騰する可能性はあると思いますよ。
Stellar(XLM)が購入できる取引所は?
Stellar(XLM)を最も取引しているのは中国のBinanceで、アメリカのPoloniexやBittrexなども取引量で上位に入っていました。
この中ではやはり取引手数料が安く口座が開設しやすいBinanceがおすすめなので、Stellarを取引したいと思っているならBinanceを利用してみてください。