仮想通貨をプレゼントされても税金はかかるのか詳しく調べていきたいと思います。
最近は仮想通貨のプロモーションも多くなり、何百万円分の仮想通貨を配布というイベントを行っている方もたくさん見かけますね。
こういったイベントだけでなく仮想通貨のプレゼント（無料でもらう）される機会というのは意外に多いです。
- ハードフォークで付与された
- AirDropでもらった
- 給与を仮想通貨で受け取った
- イベントで配布された
などなど細かく上げるとまだありますがだいたいこんな感じでしょう。
仮想通貨をプレゼントされた場合はそれが個人からなのか法人からなのかで発生する税金が大きく異なります。
個人からプレゼントされた場合
個人から仮想通貨をプレゼントされた場合は贈与税が発生し、受け取った側の人が贈与税を支払わなければいけません。
贈与税が発生するのは1年間にプレゼントされた金額が110万円を超えた場合に限られており、それ以下の場合は税金は発生しません。
贈与税の税率は以下のようになっています。
| もらった金額* | 税率 | 控除額 |
|---|---|---|
| 200万円以下 | 10% | - |
| 300万円以下 | 15% | 10万円 |
| 400万円以下 | 20% | 25万円 |
| 600万円以下 | 30% | 65万円 |
| 1000万円以下 | 40% | 125万円 |
| 1500万円以下 | 45% | 175万円 |
| 3,000万円以下 | 50% | 250万円 |
| 3,000万円超 | 55% | 400万円 |
*基礎控除額の110万円を差し引いた金額
2018年5月11日現在のレートだとビットコインでだいたい1BTCまでなら無課税、15ETHまでなら無課税という感じですね。
法人プレゼントされた場合
個人ではなく法人からプレゼントされた場合は贈与税ではなく所得税が発生し、こちらも受け取った側の人が申告する必要があります。
所得税の税率に関しては以下の通りです。
| 課税対象の所得金額（課税所得額） | 税率 | 控除額 |
|---|---|---|
| 195万円以下 | 5% | 0円 |
| 195万円～330万円以下 | 10% | 97,500円 |
| 330万円～695万円以下 | 20% | 427,500円 |
| 695万円～900万円以下 | 23% | 636,000円 |
| 900万円～1,800万円以下 | 33% | 1,536,000円 |
| 1,800万円～4,000万円以下 | 40% | 2,796,000円 |
| 4,000万円以上 | 45% | 4,796,000円 |
つまり法人からのプレゼントの場合はどれだけ量が少なくても課税の対象となってしまうので気をつけましょう。
税金がかかるのは？
では最初に戻ってどのパターンで税金が発生するのかを考えていきましょう。
ハードフォークやAirdropは上場前の通貨をもらえることがほとんどです。
上場前の通貨の価値は0円なのでどれだけもらってもこれらで課税されることはありません。
ただしAirdropの場合は上場後の通貨をもらえる場合もあり、その場合は課税の対象となることもあります。
給与を仮想通貨で受け取った場合は所得税の対象となりますが、会社からの給与であるならすでに源泉徴収で納税されていると思います。
最後にイベントでプレゼントされた場合ですが、これは上場後の通貨を配布していることがほとんどなので、もしプレゼントされた場合は相手が個人なのか法人なのかをよく調べておいた方がいいでしょう。
ビットコインやイーサリアムをもらえることも珍しくないですし、個人の場合なら非課税でも法人だと課税対象になってしまうのでしっかりと確認するようにしてくださいね。
金額はもらった時のレートが対象
ちなみに課税の対象となるのはプレゼントされた時の金額となります。
これは仮想通貨を自分で購入した時と同じ考え方ですね。
例えば
- 1月1日に1BTC（100万円相当）を個人からもらった
- 12月31日に1BTCが200万円相当になっていた
このようなケースの場合、プレゼントされたBTCをなににも換金していなかったら課税対象となるのは1月1日の時点であるため、この場合は非課税になります。
しかしながら
- 1月1日に1BTC（100万円相当）を個人からもらった
- 12月30日に1BTCが200万円相当になっていた
- 12月31日に1BTC（200万円相当）を現金に換えた
このような場合は課税対象となります。
現金でなく他の通貨に換えている場合も同じく課税対象となるので注意してください。
上記の場合は基礎控除額を引いた90万円が課税対象となり、税率は10%であるため9万円を税金として納める必要があるということになります。
このようにプレゼントされた仮想通貨であっても課税の対象になることがあるので十分注意してくださいね。